法廷の前では全ての人間が平等なのかーーー

Widgets by ムビチケ
mubichike

INTRODUCTION

香港映画歴代興行収入No.1ヒット!

 中国本土の映画市場の急成長によって、迷走し続けてきた香港映画界。 この数年間、大きな変化が起こっている。かつては、香港の年間興行収入ランキングに入っていた作品のほとんどがハリウッド大作映画だったが、2022年の香港年間興行収入ランキングトップ10には、なんと4本の香港映画が名を連ねている。

 実は、このような事態が起こったのは、2022年からではない。 数年前から、激動の社会変化を経験した香港市民は、“香港”という町に対する帰属意識が強くなっていると言われている。 その変化を受けてか、今までのような香港アクション映画ではなく、より、庶民の生活を描く作品、ローカル性の高いエンタメ作品、あるいは社会派作品がランクインしているのが近年の特色だ。 その勢いを体現し、香港映画の“新記録”を生み出したのが、ジャック・ン監督作品『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』だ。 2023年の旧正月に合わせて公開された本作は、香港映画史上初の1億香港ドル(約17億円)を突破し、最終的に1.21億香港ドル(約22億円)を記録した。

 監督を務めるのは、香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨に過去4度ノミネートされているジャック・ン。
ジャック・ンは、香港映画のヒットメーカーであるダンテ・ラム監督作品の脚本を何作も担当し、2021年にはリョン・ロクマン監督の話題作『アニタ』でも脚本家として参加。 本作は彼の監督デビュー作品である。また、主演を務めたのは香港の国民的スター、ダヨ・ウォン。近年主演した映画『棟篤特工(原題)』(2018年)、『6人の食卓』(2022年)などヒット作に連続で出演している。

STORY

五十代の治安判事ラム・リョンソイ(ダヨ・ウォン)は、新しい上司の気分を害したことで、職を失ってしまった。
友人の勧めもあり、法廷弁護士として復活したラムがはじめて手掛けた事件は、複雑には見えない児童虐待事件であったが、事件は予想外の展開を見せ…ラム・リョンソイとパートナーの若い女性法廷弁護士のフォン・カークワンは、大きな権力闘争に巻き込まれていくーーー。
正義とは何か?香港のヒーロー弁護士ラム・リョンソイは、正義が失われた法廷で、人々のために、香港のために、必死に戦っている。
国境を超え、生涯忘れられない至極の感動エンタメ大作が待望の日本上陸!

CAST

cast

ダヨ・ウォン(ラム・リョンソイ役)

今やコメディー・アイコンとも呼ばれているダヨ・ウォンは、多彩な俳優であり、監督でもある。90年代頭にスタンダップ・コメディアンとして活躍した後、テレビドラマの他、50作品以上もの映画に出演している。主な出演作は、『ぼくたちはここにいる』(1994年)、『香港ラブストーリー 恋のラブ・アタック作戦』(1995年)、『Let’s Sing Along(英題)』(2001年)、2018年の香港内興行成績1位に輝いた『Agent Mr. Chan(英題)』(2018年)、コメディー映画として史上初めて香港内だけで興行成績7000万ドルを突破した『6人の食卓』(2022年)などがある。
2002年に、監督デビューを果たしたコメディー映画『Fighting to Survive(英題)』では、製作と出演と脚本を担当した。同じく脚本と出演を務めた2作目『The Grand Grandmaster』(2020年)では、奇跡的な興行成績を収める。旧正月に公開されたのち、大ヒットを記録し、2020年香港映画の興行成績一位を獲得した。

cast

ツェ・クワンホー(カム・ユンサン役)

ベテラン俳優のツェ・クワンホーは、映画界に進出する前は、舞台俳優として活躍していた。1994年に上演された『The Mad Phoenix(英題)』で一躍有名になったのち、同名で映画化され、Golden Horse Awards(金馬奨)で最優秀男優賞を受賞した。さらに、『Ordinary Heroes(英題)』(1999年)の演技で、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)の最優秀助演男優賞にノミネートされた。
最近出演した『Drifting (英題)』(2021年)で再注目をされ、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)、Golden Horse Awards(金馬奨)、Asian Film Awardsの3つの映画賞で最優秀助演男優賞にノミネートされている。


cast

ルイーズ・ウォン(ツァン・キッイ役)

ルイーズ・ウォンは、17歳の時にElite Model Look Asiaでの優勝と、 KMA (韓国モデル協会)アジア・モデル・スター賞の受賞を経て、モデルとして活躍。以来、Elite Model Managementに所属し、グッチ、サルヴァトーレ・フェラガモ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ダイアン・フォン・ファステンバーグなどの国際的なラグジュアリー・ブランドのランウェイに登場。2021年に公開された『アニタ:ディレクターズカット』では、香港ポップ音楽のレジェンド、アニタ・ムイを演じ、映画デビューを果たす。彼女の演技は各方面で絶賛され、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)で、最優秀女優賞と最優秀新人賞2部門にノミネートされた。

cast

フィッシュ・リウ(チュン・ニンワー役)

マレーシア生まれのフィッシュ・リウは、最も引っ張りだこの新人女優である。『Doomsday Party(英題)』(2014年)の演技で、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)の最優秀新人賞にノミネートされている。その3年後、『Sisterhood(英題)』(2017年)に出演した際には、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)、Chinese Film Media Awards、Asia-Pacific Film Festivalで最優秀助演女優賞を受賞し、大阪アジアン映画祭では「来るべき才能賞」を受賞した。リウにとって、2021年は飛躍の年となった。『アニタ:ディレクターズカット』と、『リンボー』での演技が高く評価され、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)にて、両作品の演技で最優秀助演女優賞にノミネートされた。

cast

マイケル・ウォン(トン・ワイクオ役)

ニューヨークで生まれ育ったマイケル・ウォンは、香港の映画界で多彩な俳優として活躍している。広東語が流暢ではなく、武術も演技も訓練を受けたことがないアウトサイダーだ。『ファイナル・オプション/香港最終指令』(1994年)では、警察官役を演じ、観客に強烈な印象を残した。『FIRST OPTION 飛虎』(1996年)では、Hong Kong Film Awards(香港電影金像奨)と、Golden Horse Awards(金馬奨)で最優秀男優賞を受賞。最近の主な出演作には、『狼たちのノクターン<夜想曲>』(2012年)、『Cold War(英題)』(2012年)、『ファイヤー・ストーム』(2013年)、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)、『Zの嵐(2014年)』、『Delete My Love(英題)』(2014年』、『スキップ・トレース』(2016年)、『追龍 2』(2019年)、『トリプル・スレット』(2019年)などがある。

cast

ホー・カイワ("御曹司"役)

一風変わったボーイズ・グループERRORのメンバーとして知られる前は、ディー・ホーとしてエンタメ業界で活躍していた。オンライン上でギャグやコントなどを投稿し、コアなファンを獲得。2018年には、新人発掘番組「Good Night Show(原題)」のコンテストに出場。決勝戦出場は果たせなかったものの、彼の笑いのセンスは高く評価され、『Hong Kong West Side Stories SP(英題)』(2021年)、『The Way We Keep Dancing(英題)』(2021年)、『アニタ:ディレクターズカット』(2021年)の重要な役に抜擢される。

STAFF

監督/脚本:ジャック・ン

Hong Kong Film Awards (香港電影金像奨)に過去4度ノミネートされているジャック・ンは、ダンテ・ラム監督作品の常連であり、優れたアクション・スリラー映画の脚本を何作も執筆している。その主な例として、『ビースト・ストーカー/証人』(2008年)、『スナイパー:』(2009年)、 『コンシェンス/裏切りの炎』(2010年)、『 密告・者』(2010年)、『ブラッド・ウェポン』(2012年) 、 『激戦 ハート・オブ・ファイト』(2013年)などがある。また、大ヒットアクション映画『SPL/狼よ静かに死ね』(2005年)では、ウィルソン・イップやセット・カムイェンと共に脚本を共同執筆した。最近では、『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016年)、大ヒット・ファンタジー映画『モンスター・ハント 王の末裔』(2018年)、『アニタ:ディレクターズカット』(2021年)などの映画で脚本家として参加している。本作で長編監督デビューを果たした。

製作:ビル・コン

ビル・コンは、アジアで最も影響力のある映画プロデューサーのひとりである。これまで、チャン・イーモウ、アン・リー、ユエン・ウーピンなどをはじめ、国際的に活躍する映像作家の数々とタッグを組んできた。武術を大いに駆使した長編大作『グリーン・デスティニー(2000年)』は、アカデミー賞4部門とゴールデングローブ賞2部門で受賞を果たした。 他にも、『HERO』(2002年)、『LOVERS』(2004年)、『SPIRIT スピリット』(2006年)、『ラスト、コーション』(2007年)、『コールド・ウォー』シリーズ、大ヒット映画シリーズ『モンスター・ハント』、そして、興行的に大成功をし、Hong Kong Film Awards (香港電影金像奨)で12部門にノミネートされた『アニタ』(2021年)などを手掛けている。

製作:アイヴィ・ホー

アイヴィ・ホーは、Hong Kong Int’l Film Festival Society (香港国際映画祭協会)で副理事を務め、Asian Film Awards とHong Kong-Asia Film Financing Forumを立ち上げた。Irresistible Filmsに入社する前は、Emperor Motion Picturesのマーケティング部長を務め、製作費が高い香港映画のマーケティング戦略を監修。彼女が担当した作品には、『The Message(英題)』(2009年)、『ラスト・ソルジャー』(2010年)、『密告・者』(2010年)、『さらば復讐の狼たちよ』(2010年)、『新少林寺/SHAOLIN』(2011年)などがある。Irresistible Filmsのマネージメント・ディレクターとして、会社運営の監修だけでなく、企画の開発やマネジメントも行っている。Irresistible Filmsが製作を担った作品には、『メモリー First Time』(2012年)、『狼たちのノクターン<夜想曲>』(2012年)、『Cold War 1』(2012年)、『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016年)、『Temporary Family(英題)』(2014年)、『ライズ・オブ・ザ・レジェンド ~炎虎乱舞~』(2014年)、『The Bodyguard(英題)』(2016年)、近年大ヒットした映画『アニタ』(2021年)などがある。

撮影監督:アンソニー・プン

ベテラン撮影監督のアンソニー・プンは、巧妙なタッチで驚異的な映像を生み出し、いくつもの大ヒット作品をてがけてきた。代表作には、『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』(2003年)、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(2004年)、『Leaving Me, Loving You(英題)』(2004年)、『ディバージェンス -運命の交差点-』(2005年Golden Horse Awards(金馬奨)で最優秀撮影監督賞受賞)、『プロジェクトBB』(2006年)、『インビジブル・ターゲット』(2007年)、『コネクテッド』(2008年)、『盗聴犯』シリーズ、『新少林寺/SHAOLIN』(2011年)、『レクイエム -最後の銃弾-』(2013年)、『モンスター・ハント』シリーズなどがある。さらに、『Empire of Silver(英題)』(2009年HKFAノミネート作品)、『盗聴犯 〜狙われたブローカー〜』(2011年HKFAノミネート作品)、『サイレント・ウォー』(2012年HKFA最優秀撮影監督賞受賞作品)などの作品で、撮影監督部門で賞を受賞している。プンはアラン・マックと共同監督を務めた『ミッション:アンダーカバー(2017年)』で監督デビューも果たしており、本作は興行的な成功を収めている。

劇場情報

東京/シネマート新宿
2023年10月20日〜
03-5369-2831

東京/ユナイティッド・シネマ アクアシティお台場
2023年10月20日〜
0570-783-804

大阪/シネマート心斎橋
2023年10月27日〜
06-6282-0815

愛知/ユナイティッド・シネマ 豊橋18
2023年10月27日〜
0570-783-668

福岡/ユナイティッド・シネマ 福岡ももち
2023年10月27日〜
092-844-5645

福岡/ユナイティッド・シネマ なかま16
2023年10月27日〜
0570-783-430

福岡/ユナイティッド・シネマ トリアス久山
2023年10月27日〜
0570-783-270

北海道/サツゲキ
2023年11月24日〜
011-221-3802

京都/出町座
2024年1月12日〜
075-203-9862


Tweets by DokuzetsuRmovie

監督・脚本:呉煒倫(ジャック・ン)
出演:黄子華(ダヨ・ウォン) 、謝君豪(ツェ・クワンホー) 、王丹妮(ルイーズ・ウォン)、 廖子妤(フィッシュ・リュウ)、王敏徳(マイケル・ウォン)
2023年/香港/カラー/シネスコ/133分/5.1ch
原題:毒舌大狀 英題:A Guilty Conscience
日本語字幕:鈴木真理子
配給:楽天 配給協力:シネメディア
宣伝協力:活弁シネマ倶楽部